Subject: 今更さらば宇宙戦艦ヤマトの音声を聞いた感想
Keyword: 【▲→トーノZERO→アニメ感想→宇宙戦艦ヤマト】
URL: http://mag.autumn.org/Content.modf?id=20180127085059
名前: ボルチン
本文:
最近アナログ盤の再生環境を構築したので、久々に「さらば」のドラマ編LPを聴いてみましたが、セリフ音声の生々しさに驚きました。まるで息遣いまで聞こえるような。推測ですが単なるフィルム音声の短縮版ではなく、録音素材から再ミックスしたのではと思いました。
テレザートのゴーランド戦、ザバイバル戦は追加ナレーションで処理され、まるまるカットされているのですが、フィルムには無い斉藤の「降下成功。これより地下平原を前進する」のセリフがドラマ編のみ収録されているのが興味深いです。
「永遠に」の意図する音声を今の円盤で再現するには、前半はモノラル音声、後半はステレオ音声に手動で切り替えるしか方法がないですね。
ただ円盤収録のモノ音声は、モノラルの上映システムしか無い劇場向けに当時準備された物ではないかと推定しています。それも単純にステレオ→モノ変換したのではなく、モノラル用の専用ミックスではないかと。
その根拠はモノ版では効果音が抜けているところが2箇所あるからです。
・撃たれたアルフォンの銃創のスパーク音
・ユキが重核子爆弾の起爆装置を解体する際に押すボタンの電子音
この効果音の抜けで、私が公開当時見た劇場はモノ音声だったと分かりました。
なぜそんなに断言できるかは聞かないでください...
「ヤマトよ永遠にには、実は自分にも疑惑があるのだ」
「どんな疑惑?」
「ワープディメンジョンにあまり感動がなかったのだ。単にスクリーンが広がっただけで」
「それが何を意味するんだい?」
「全編モノラル音声だったのではないだろうか」
「えー」
「どうやら、アンドロー梅田さんによると、ワープディメンジョンで音声が4チャンネルステレオに切り替わった劇場は少なかったらしい」
「つまり君としてはどうなんだい?」
「うん。劇場で見たいのは、初回上映の完全なヤマトよ永遠に。ワープディメンジョンで画面が広がって音声も4チャンネルステレオに切り替わる上映。爆音上映とかヤマト2202の上映期間延長とか、そういうのよりもこっちが見たい」
「君の願いは叶いそうにないね」
さらば宇宙戦艦ヤマトの発見 §
「実はさらば宇宙戦艦ヤマトのドラマCDを聞き直して、「降下成功。これより地下平原を前進する」のセリフを確認した。だが、その後で気になることを発見してしまった」
「何だよ」
「古代が都市帝国から帰還した時の台詞がどうも違和感あるのだ」
「なぜだよ」
「我々取材班はブルーレイとドラマCDを徹底比較して違和感の正体を探ることにした」
「結論は?」
「バッチリ、音声が別物だった」
- ブルーレイ版 「ついたよ加藤」の台詞にオーバーラップしてコクピットが開くSE
- ドラマCD版 コクピットが開くSEのあとで「ついたよ加藤」の台詞 (オーバラップしない)
「着艦時のタイヤの悲鳴等の、その他の効果音の入り方もたぶん違う」
「本当に、音声は作り直しているわけだね」